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自宅での介護環境の整え方:ケアマネージャーの提案

1.序章

  • 記事の目的説明について

こんにちは!この記事では「自宅での介護環境の整え方:ケアマネージャーの提案」についてご紹介します。

介護を必要とする家族がいる方々にとって、安心して生活できる環境を整えることは大変重要です。

転倒による骨折で入院してしまったことをきっかけに介護が始まった」など、高齢者による転倒事故は寝たきりになるリスクをはらんでいます。

この記事では、ケアマネージャーが提案する具体的な方法やポイントをまとめています。日常生活の問題点を把握し、適切な福祉用具や介護サービスを活用することで、介護の負担を軽減し、より快適な生活を実現するお手伝いができれば幸いです。

    • 自宅での介護の重要性とその課題の概要

自宅での介護は、高齢者や障害を持つ方々が住み慣れた場所で安心して生活を続けるために非常に重要な環境と言えます。

家族が身近にいることで、精神的な安心感や孤独感の軽減が期待できます。また、住環境の変化が少ないため、生活のリズムや習慣を維持しやすいという利点もあります。

入院や施設入所といった環境の変化によって精神的なストレスから認知症などを発症してしまったというケースからもわかる様に「住み慣れた環境で暮らせる」と言う介護条件は利用者にとってメリットの1つとも言えます。

しかし、家庭での介護には多くの課題も伴います。まず、家族の介護負担が大きくなりがちで、心身の疲労やストレスが溜まりやすい点が挙げられます。

さらに、住宅の構造がバリアフリーに適していない場合、事故や転倒のリスクが高まることがあります。また、介護の専門知識や技術が不足している場合、適切なケアを提供することが難しくなることも課題です。

これらの課題を解決するためには、ケアマネージャーとの連携が重要です。彼らの専門知識を活用することで、福祉用具の導入や住宅改修、介護サービスの利用など、適切な対策を講じることができます。

2.自宅環境の安全対策

自宅環境を整えるうえでいくつかのポイントをあげてみました。

    • 転倒防止対策:滑り止めマットや手すりの設置など

特にバスルームやキッチンなどの滑りやすい場所に滑り止めマットを敷くことで、滑りや転倒のリスクを減らすことができます。階段や廊下、バスルームなどの危険な場所に手すりを取り付けることで、支えを提供し、転倒を防ぎます。併せて、室内の段差を解消するためにスロープや段差プレートを設置することで、つまづきによる転倒リスクを軽減します。

    • 照明の改善:明るい照明と夜間照明の設置

照明を増やし、特に夜間の視認性を高めることで、転倒事故を防ぎます。

    • 家具の配置:移動の妨げにならないよう家具を配置

ちょっとした、家具の配置に関しては、位置を変更することで自宅の動線を短くすることができたりもします。また、家具を移動の動線上に置くことで手すり代わりにする。余計な荷物を片づける、コンセントをまとめるなど、自宅にあるものを工夫するだけでも安全対策になります。

※POINT:介護保険の要支援または要介護認定をお持ちの方で、在宅での生活のために住宅改修を行う場合、20万円までの改修費用に対して自己負担割合に応じた介護保険の給付が受けられます。各自治体によって申請手続きが違います。担当ケアマネージャーに一度、相談してみてください。

3.介護用具の選び方と使い方

利用者本人の心身の状況に併せて福祉用具を選ぶことが重要です。「転倒事故が怖いから」と言って、歩ける能力があるのにも関わらず車いすを利用をしてしまうと、利用者の「歩ける能力」を奪ってしまうことにもつながりかねません。

福祉用具のレンタルを検討する際には担当ケアマネージャーに一度、ご相談してみることをお勧めします。

ここでは、介護保険でレンタル(貸与)できる項目の中からいくつか紹介します。

    • 介護ベッド:選び方と設置場所の検討

介護ベッドの選び方としては、利用者の体格や健康状態に合ったサイズと機能を選ぶことが重要です。例えば、高齢者や身体が不自由な人には、背上げ機能や高さ調整機能が付いたベッドが適しています。また、設置場所としては、利用者が安心して使える明るく、通気の良い場所を選ぶことが大切です。ベッドの周りには必要最低限の家具を置き、移動がスムーズにできるようにすることも重要です。

    • 車椅子や歩行器:適切な選び方と使い方のポイント

車椅子利用者の体格に合ったサイズを選び、クッション性のある座席や背もたれを確認しましょう。軽量で折りたたみ可能なタイプも便利です。使い方としては、ブレーキの位置や操作方法を確認し、段差や坂道を安全に移動するための練習が必要です。

歩行器:安定性の高いタイプを選び、ハンドルの高さが適切であることを確認します。ゴム製の脚先が滑り止め効果を持っているかも重要です。使い方としては、直立姿勢で歩行器を前方に押し進め、適切なタイミングで足を運ぶ練習をします。

これらの用具を使用することで利用者の自立を促進し安全に介助を行うことができます。

4.メンタルヘルスとサポート体制

家庭での介護には多くの課題も伴います。まず、家族の介護負担が大きくなりがちで、心身の疲労やストレスが溜まりやすい点が挙げられます。

お話しをお聞きすると、いまだに「家族が介護をするものだ」と思っている方もいらっしゃいます。介護疲れは利用者にとっても介護をされる家族にも悪影響を及ぼします。

ポイントとしては、家族の役割を明確にする、家族の介護負担を軽減するために介護サービスを利用するなど、介護を始めた段階から、担当ケアマネージャーに相談することを強くお勧めします。

【関連記事:ケアマネージャーが思う介護をするうえで家族の役割3つ】

https://yabiccho-san.com/%e3%82%b1%e3%82%a2%e3%83%9e%e3%83%8d%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%bc%e3%81%8c%e6%80%9d%e3%81%86%e4%bb%8b%e8%ad%b7%e3%82%92%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%86%e3%81%88%e3%81%a7%e5%ae%b6%e6%97%8f%e3%81%ae/

5.終章

という訳で、自宅での介護環境を整えるためには、ケアマネージャーと連携し、福祉用具の導入や住宅改修、介護サービスの利用など、適切な対策を講じることが重要ということを説明してきました。又、介護をされる家族への介護負担も含めてケアマネージャーに相談されてください。

安心して介護を続けられる環境を作りましょう。最後までお読みいただきありがとうございました。

イデアとハラスメントへの取り組みについて

今回、「労務トラブル発生の対応について」と言うタイトルで研修に参加してきました。主にハラスメントへの対策ですが、その内容についてまとめました。

 

※弁護士への相談内容についてはどのような内容が多いか?

 講師による、弁護士の先生によると、「労務トラブルの相談内容について、8割から9割の相談が、パワーハラスメント(以下、パワハラ)であること。その他の相談ではセクシャルハラスメント(以下、セクハラ)であること」と、話されていました。

 

※訴訟問題のほとんどは示談で解決されることが多い

 裁判所に持ち込まれる訴訟の件数は何百とあるそうですが、「パワハラの訴訟の中で判決が出るのは、一年間で1件から2件程度」だと話されます。ほとんどが、示談で解決される事例が多いと話されていました。

大切なことは「お互いがお互いのことを考えることでハラスメントによるトラブルを防ぐことが出来るのではないか?」と問題提起されていました。

 

※ハラスメントの現状とは

ハラスメントの現状について調べてみました。

(以下、引用)

ハラスメントの現状について、日本では労働環境において様々なハラスメントのケースが報告されています。パワハラスメント(職場での力関係の不均衡を利用したいじめや嫌がらせ)やセクシャルハラスメント(性的嫌がらせ)は広く知られていますが、近年では「カスタマーハラスメント」(顧客から従業員への迷惑行為)や「マタニティハラスメント」(妊娠や育児を理由とした嫌がらせ)も社会問題化しています。企業はこれらの問題に対する対策を強化し、ハラスメントの予防や解決に取り組んでいますが、依然として多くの事例が報告されています

mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000165756.html

 

※ハラスメント関連にたいする法整備の意味について

 研修の中で、ハラスメンに対して法制化したことに対する効果を挙げていました。具体的に言うと、ハラスメントに対する基本的な罰則はないが、法制化したことで「パワハラの定義」ができたことが一番重要だと話します。

パワーハラスメント(パワハラ)の定義とは、

 「職場において優位な立場にある者が、その権力や地位を利用して弱い立場の者に対して不当な扱いや嫌がらせを行う行為」 です。

※ハラスメントの具体的な例として

具体的な例としては、次のような行為が含まれます:

  1. 身体的な攻撃:暴行や傷害など、身体に直接危害を加える行為。
  2. 精神的な攻撃:侮辱や暴言、過度な叱責など、心理的なダメージを与える行為。
  3. 過大な要求:現実的ではない過大な仕事を押し付けることや、達成困難な目標を無理やり課すこと。
  4. 過少な要求:必要以上に簡単な仕事や責任のない業務しか与えず、その人の能力を過小評価すること。
  5. 人間関係の拒絶:一人だけ無視したり、孤立させたりする行為。
  6. 私的な領域への介入:個人のプライベートな問題に不必要に介入し、干渉すること。

これらの行為は、労働環境を悪化させ、被害者の健康や生活に深刻な影響を与えることがあります。パワハラの被害を受けた場合は、速やかに信頼できる上司や人事部門に相談するなど、適切な対策を講じることが重要です。

 

※そのほかにもあるハラスメント

その他にも、最近では不機嫌ハラスメント略して「フキハラ」なども理解が広まっています。

「不機嫌ハラスメント(フキハラ)」という用語は公式なものではありませんが、一般的に理解しやすい概念です。これは、職場や家庭、友人関係において特定の人が常に不機嫌な態度を示し、その結果として周囲の人々にストレスや不安を与える行為を指します。不機嫌さを長期間にわたって示し、その場の雰囲気や他人の気分を悪化させ、業務や人間関係に悪影響を与えることから、ハラスメントとして捉えられるケースもあります。

職場では、不機嫌な態度を頻繁に示す上司や同僚がいる場合、周囲の社員が働きづらくなることがあります。家庭内でも同様に、いつも不機嫌な家族がいると、家庭の雰囲気が悪化し、心理的な圧力を感じることがあります。このような状況が続くと、精神的な健康に悪影響を及ぼすことがありますので、早期に対策を講じることが重要です。

以下、セクハラなどの解説も研修で続きましたが、今日はここまで(汗)。私にとって耳が痛い話ですが「立ち居振る舞いを気を付けること」を常に意識づけることが大切と感じました。

イデアでは「ハラスメント」を許しません。一番の示しを自分に課しながら他の職員に周知することで働きやすい環境を整えます。

【関連記事:個人ブログ・パワハラ上司3つの対処法について具体的な方法を知るには(↓)をクリック】

https://yabiccho-san.com/%e5%ae%9f%e4%bd%93%e9%a8%93%e3%81%8b%e3%82%89%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%82%8b%e3%83%91%e3%83%af%e3%83%8f%e3%83%a9%e4%b8%8a%e5%8f%b8%e3%81%b8%e3%81%ae%e5%af%be%e5%87%a6%e6%b3%95%ef%bc%93%e3%81%a4%e3%81%ae/

ケアマネージャーとしての働き方

イデアのブログ記事をお読みいただきありがとうございます。

今回は、ケアマネージャーとしての働き方について、イデアでの取り組みを紹介したいと思います。

ケアマネージャーの仕事への満足度は高い?

 

公益財団法人介護労働安定センターが発表した「介護労働実態調査」によると

 「仕事の満足は高い」と言うケアマネージャーのお仕事。介護労働実態調査における不足状況によると、介護従事者の不足状況(大いに不足・不足・やや不足)に関して、訪問介護や介護職員の値が80%~64%と高い値に対して、ケアマネに限れば32%と、思ったよりも低い値でした。

 

さまざまな数字上げて、実態調査の解釈がなされていましたが「賃金には満足していないが、働き方、労働条件に満足している」とのことでした。また、仕事上で相談できる窓口が無いなどの課題もありました。

 

ストレスとの向き合い方がだいじ

 ケアマネージャーの仕事は責任感があり、やりがいを感じられる一方で、ストレスや疲労が溜まりやすい職種でもあります。長く続けるためには、気を付けているポイントがいくつかありますのでご紹介します。

1.セルフケアを大事にする: 自己管理は非常に重要です。定期的にリフレッシュする時間を設けたり、趣味に没頭することで、心身のバランスを保つことができます。例えば、訪問と訪問のあいだに空く時間帯は息抜きに使うなど工夫しています。職員のスケジュールに関しても、時間の使い方は基本的にまかせています。休日は趣味に時間を使うなどストレスとの向き合いかたも大事ですね。

 

2.適切な労働環境を整える:イデアでは在宅勤務と事務所での勤務、訪問などの外勤など、自分で勤務体系を選べる「ハイブリットワーク」を採用しています。自分に合った働き方を選べるのも一つの手です。

 

3.スキルアップを常に目指す: 専門知識や技術を磨くことで、自信を持って仕事をこなせるようになります。また、新しい知識が増えることで、仕事へのモチベーションも保ちやすくなります。イデアでは研修への参加費や法定研修やケアマネージャーの資格更新に伴う費用も全額法人で負担しています。お金に不安を持たない環境で学びを徹底しています。

 

4.サポート体制を強化する: 同僚や上司、家族、友人などの支えを受けながら働くことも大切です。誰かに感情を共有し相談することで、ストレス軽減になります。また、感謝の気持ちを持ち続けることで、人間関係も良好に保てます。

 

5.適度な運動を取り入れる: 体を動かすことで、ストレス発散や心身の健康維持が出来ます。適度な運動を日常生活に取り入れることで、疲労感も軽減され、リフレッシュすることができます。

 

さいごに

 

ケアマネージャーとして長く働き続けるためには、無理をせず自身のペースでバランスよく働くことが求められます。心と体を大切にしながら、無理なく続けることが最善です。

また、働き方や賃金も含めて「職員の働きやすい環境を作る」ことはイデアの企業理念でもあります。企業が、働く職員を孤独にならない状況を作ること。職員の働きがいや、幸せに貢献することを通して、利用者や家族への幸せに繋がることを祈ってやまないのでした。

「テレワーク」という働き方は時代遅れになったのかい?

 

【関連記事:個人ブログ・「在宅ワーク」の功罪と「ケアマネージャー」としての働き方について詳しく知りたい方は(↓)をクリック

https://yabiccho-san.com/%e3%80%8c%e5%9c%a8%e5%ae%85%e3%83%af%e3%83%bc%e3%82%af%e3%80%8d%e3%81%ae%e5%8a%9f%e7%bd%aa%e3%81%a8%e3%80%8c%e3%82%b1%e3%82%a2%e3%83%9e%e3%83%8d%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%bc%e3%80%8d%e3%81%a8/

引用元「介護労働実態調査」

kaigo-center.or.jp/content/files/report/2023_jittai_chousagaiyou.pdf

令和七(2025)年も宜しくお願い致します。

新年、明けましておめでとうございます。2025(令和7)年も宜しくお願い致します。今年は「乙巳(きのとみ)」と言われ、「努力を重ね物事を安定させていく」という意味合いを持っているそうです(Google先生参照)。又、元号で令和七年「7」の年は、「これまでの流れとこれからの流れが大きく変わる」と言われ、90年ぶりに大きな変化が起こるだろうと言われている年でもあります。

一方、福祉業界では「2025年問題」と言われ「段階の世代が後期高齢(国民の4人に1人が75歳以上)になる」と言われ、社会保障の増大からますます現役世代の負担が重くなる先行き不安を表すような年ともいわれています。

イデアでは、2024(令和6)年を「地固めの年」として頑張ってきました。上手くいったこともそうでないことも多々有りましたが、今年はより発展してく1年として邁進していきます。そんな、令和6(2024)年、年末の出来事ですが、事務所の本棚が湿気と本の重さから倒壊寸前であることが解り、大みそかから一人、事務所内で本棚を解体しては本を箱に詰める作業を延々と繰り返していました。相談室兼、休憩室にインテリア(学びの友)として役割を果たしていた本と本棚を痛めてしまい反省の大みそかでした(除湿器を購入しましたが後の祭り)。

今年も学びと共に成長を続けます。至らない私ですが、イデアを引き続きよろしくお願いいたします。

今年もお世話になりました。

今年も早いもので、師走を走り抜けて無事に仕事納めが叶いそうです。一年を振り返ってみると、新たな出会いや別れ良いこともそうでは無い事も綾の様に色々あった2024年でした。

思えば、コロナ禍は治まったとは言い難く、様々な感染症は未だに猛威をふるい続けています。又、新年早々、地震から始まり台風や様々な災害も油断ならない状況も続いています。世界に目を向けると、国同士が銃を向けて争いあう悲しい現実に終わりは見えません。「戦争なんて、遠い世界で起こっている出来事であって、私たちの生活に関係ない」なんて言える訳もなく、燃料や物価等の高騰が私たちの生活を苦しめる形でかかわっています。それでも、利用者様やそのご家族を始め職員一同、怪我や病気で倒れることも無く元気な姿で一年を終えることが何よりも僥倖なことだと思います。

暗い話になってしまいましたが(汗)、今年もお世話になりました。

来年は大きな飛躍を願うよりも、地固めをしながら一歩一歩その歩みを進めていけるような事業運営を展開できればと思います。

来年もイデアを宜しくお願い致します。

 

合同会社 広至

指定居宅介護支援事業所イデア 代表 屋比久秀雄

~職員募集について~

イデアでは増員に伴う職員(介護支援専門員)を大募集です。詳しくは、ホームページ内の求人情報を参照されて下さい。又、過去のブログでも書きましたが、イデアでは在宅ワークや直行、直帰等の管理が職員の業務の裁量の範囲内で自由に決められます。入社後に支給されるノート型パソコンやアンドロイド携帯機器など、ICT機器を活用する事で事務所にいなくても、手元のパソコンでデータや書類(FAX)も含めて自由に確認ができるので、あえて事務所に出勤する手間もかかりません。それでも「事務所に来れば誰かの顔も見られるし、おしゃべりもできるから」と、賑やかな雰囲気で職員の皆さんが事務所で話している風景を見ると「二人で始めたイデアも大きくなったなぁ・・・」と感慨深いです。そんなイデアでは、今では5名の職員が働いています。令和7年4月には新たに事務員も配置予定です。

 

現在(R6.11月時点)では、ホームページ上のみで応募しています。応募際にはお電話もしくはお問い合わせフォームからお気軽にご応募ください。お問い合わせお待ちしております。担当:屋比久まで

「在宅ワーク」の功罪と「ケアマネージャー」としての働き方について~その②~

 

在宅ワークとICTの整備について

 前回の記事でご紹介しました。ケアマネージャーと言う仕事は、コロナ禍前(イデアが起業したのは、新型コロナウイルスが流行る直前でした)から在宅ワークと相性が良く、自宅で仕事が出来る環境を整備すれば仕事も生活の質も向上するはずだと常々考えていました。

 実際に、起業当初からイデアでは在宅ワークとICTの整備に特に力を入れています。ICTの取り組みが遅れているとされる介護業界にあって、沖縄県内で在宅ワークができる環境の事業所ランキングがあるとすれば、その末尾に入ると思って自負しています。

 前回に引き続き、事業所立ち上げから4年。イデアで実際に私が感じた「管理者は見た、聞いた」内容を基に、在宅勤務のメリット&デメリットを運営の立場から考えてみたいと思います。

課題:2 勤怠の管理の難しさに関して

テレワーク勤務ではオフィス勤務よりも従業員の勤怠管理が難しいとされています。2020年11月に三菱UFJリサーチ&コンサルティングが出したデータによると、テレワークを導入・実施していない理由として「従業員の勤怠管理や在席・勤務状況の確認が難しいから」との回答が14.6%でした。

通常の勤怠管理で多いのはタイムカードやICTカードをオフィスで読み込んで打刻するなど、客観的な記録によって勤務時間が確認される仕組みです。

一方、テレワークでの勤怠管理は、勤怠管理システムを導入しない場合エクセルなどの電子ファイルの出勤簿などに自己申告で記入する、上長などへのメールでの報告などの自己申告によって成り立つものが多いです。そのため従業員側も管理者側も信憑性にやや疑問を感じざるを得ません。

【まとめて紹介】テレワークにおけるメリット・デメリットとは?|法人のお客さま|NTT東日本 より抜粋

 

ICT機器を活用した勤怠管理

イデアでは、勤怠管理の一環として上長(管理者)へのICT機器ツール(主にlineワークス)による報告を以って勤怠管理を行っています。

 

 テレワークや事務所への出勤も含め、始業は、8:00を原則としており、弊社の就業規則できちんと明記されています。

 ですが、在宅ワークを「勤務時間を自分で自由に決められる」と勘違いする職員もいて「始業時間を過ぎても一向に報告が無い」「そもそも勤怠の管理を理解していない」等、タイムカードが無いゆえに、勤怠への語弊も生まれています。

 

 イデアでは、何度もミーティングを重ねては勤怠の重要性を話しており、遅刻に関して(始業時間及び終業時間にlineでの報告が無い、もしくは平気で遅れて報告を行う職員に対して)は減給への処置も対応しています。

 

 皆が、決められたルールを守るだけで快適な職場環境が出来るはずが、一部の守れない(自分勝手に解釈をする)職員がいるとルールを厳格化せざるを得ない現状もあったりする訳であります。

【関連記事:個人ブログ・ケアマネージャーがICT機器を使ってみた】

https://yabiccho-san.com/%e5%b1%85%e5%ae%85%e4%bb%8b%e8%ad%b7%e6%94%af%e6%8f%b4%e4%ba%8b%e6%a5%ad%e6%89%80%e3%81%abict%e6%a9%9f%e5%99%a8%e3%82%92%e5%b0%8e%e5%85%a5%e3%81%97%e3%81%a6%e3%81%bf%e3%81%9f/

「テレワーク」の功罪と「ケアマネージャー」としての働き方について~その①~

在宅勤務のメリット&デメリットについて

 以前、紹介したブログの内容から抜粋します。『国土交通省の2023年度調査によると、直近一年間に自宅などでテレワークをした会社員、公務員らの割合は16.1%で前年度から2.7ポイント減ったという記事を見ました。新型コロナウイルス感染症対策として普及したテレワーク(在宅ワーク)だが、週に1回~2回だけテレワークをする人の割合が増えており、出社と併用した働き方が広がりつつあるようだ』と記事は締めくくっています。

「テレワーク」という働き方は時代遅れになったのかい?

 

 ケアマネージャーと言う仕事は、コロナ禍前(イデアが起業したのは、新型コロナウイルスが流行る直前でした)から在宅ワークと相性が良く、自宅で仕事が出来る環境を整備すれば仕事も生活の質も向上するはずだと常々考えていました。

 実際、起業当初から在宅ワークとICTの整備に力を入れて、沖縄県内では在宅ワークができる環境の事業所ランキングとして末尾に入ると思います(そのようなランキングがあればですが)。

 

 今回は、事業所立ち上げから4年。イデアで実際に私が感じた職員から聞いた「管理者は見た聞いた」内容を基に、在宅勤務のメリット&デメリットの観点から、課題をいくつか考えてみたいと思います。

 

課題:1 従業員のオンとオフの区別が出来なくなるのでは?と言う不安に対して

 仕事とプライベートの距離感は人それぞれです。「家で仕事をしていると、緊張感が無くなる」「家事をしながら仕事ができるので助かる」「通勤時間の渋滞が緩和されるのでストレスがない」「気を抜くと、時間外や土日でも仕事をしてしまう」と、言ったメリット、デメリットが挙げられます。

 

 イデアでは、事務所への出勤も在宅ワークも自由でlineワークスにスケジュールの報告をすれば自由に働き方は選べるメリットはそのまま。かく言う、私は「在宅勤務中心派」。毎週、月曜にイデアで開催される週間ミーティング以外は基本的に在宅ワークから始めます。

在宅ワークの恩恵をうける

 その理由は、今年、娘が保育園から認定こども園へ進級したことで登園時間も変わった事。送り迎えは基本、私の役割だけれど、こども園の受け入れが保育園より30分遅い。

それだけで事務所へ出勤が間に合わない。毎週、月曜は祖父(私の父)に、朝の送りを頼むのが精いっぱいなので、このシフトは今年四月からシフトは譲れません(威張るな)。

 

 会社の代表(私)がこんな調子なので、朝は事務所に居ないのが当たり前の風景。管理者(私)が朝に事務所に居ないのは良いか悪いかは置いておいて、大事なのは「出勤か在宅ワークか選べる自由がある」という職場風土が大事だと思います。「職場の皆、(特に上司)が、毎日、朝早くから出勤しているので、在宅ワークがやりにくい」という空気は微塵も無いイデアの職場環境でした。

 

課題:2「家で仕事をしていると、緊張感が無くなる」

 

 逆にデメリットとしては、「家で仕事をしていると、緊張感が無くなる」について。イデアでは、在宅ワーク及び事務所へ出勤も自由に任せています。

 「事務所で仕事をする方が集中できる。仕事の事で解らない事があれば、他のケアマネさんから聞けばいい。たわいない話をして愚痴や不満を発散したい」と、そう言って用事がないのに(失礼)事務所に来て過ごされるケアマネさんもいます。

 

時間の管理はしっかりと

 

 ただ、時間外の労働は控える様に職員に言い聞かせています。パソコンからFAXを送ると通知が私に来るようになっています。土日に通知が来ると「時間外に仕事をしないように」と、伝えています。これは、後日話す「イデアの成果主義の功罪」と、原因が重なると思います。

 

 後は、「家で仕事をしていると、緊張感が無くなる」ですが・・・。たまには良いのではありませんか(小声)。ケアマネージャーと言う仕事は精神的にとても疲労する「感情労働」の最もたる仕事だと思います。疲れたなら、少しくらい布団にダイブしても誰も見ていませんよ。ウフフ・・・ 御後がよろしいようで。それでは・・・

「在宅ワーク」の功罪と「ケアマネージャー」としての働き方について~その②~

 

【関連記事:個人ブログ「在宅ワーク」の功罪と「ケアマネージャー」としての働き方について(→をクリック)https://yabiccho-san.com/%e3%80%8c%e5%9c%a8%e5%ae%85%e3%83%af%e3%83%bc%e3%82%af%e3%80%8d%e3%81%ae%e5%8a%9f%e7%bd%aa%e3%81%a8%e3%80%8c%e3%82%b1%e3%82%a2%e3%83%9e%e3%83%8d%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%bc%e3%80%8d%e3%81%a8/

 

マナビノチカラ ~その②~

 マナビのチカラ

 

 ケアマネジャーとして業務をしていると、「知識」の必要性を嫌と言うほど実感します。もちろん、どの職業、職種においても、「知識」と「経験」は必要だと言える事でしょう。

 医療や介護、福祉においても、特にケアマネジャーのお仕事に関しては、学ぶことを続ける事が出来る人じゃなければ続けていくことはできないと思います。

 

【前回の記事より:マナビノチカラその①

 

無資格で介護職へ飛び込む

 いきなり、私個人の経験談で恐縮ですが、今から、17年前に無資格で「介護業界」に飛び込んだ私。「子供の頃から祖父母に育てられたので、恩返しだと思いこの仕事を選びました」と、モチベーション高く、当時は若かったこともあり身体的な負担や夜勤も厭わず介護の現場が自分にはとてもあっていたと感じました。

 職場環境もそうですが人間関係も含めてとても楽しく「これは、私にとって天職だ」と想ったことが昨日の事のように思い出せます。

ある日、介護職として働いていた私に看護部の部長さんが私に言いました。

 

知識と言う根拠の裏付け

 

「あなたは、とてもこの道に向いている人だと思う。だからこそ言うけれど、この仕事を選んだからには一生懸命に学びなさい。自己流になったらいけない。自己流になると人は視野が狭くなる。テキストに書かれている先人の知識と経験を学びなさい

 と、真剣に話してくれました。「知識があれば、自分の仕事に説明ができる。根拠がある、裏付けされたケアに対して人は信頼するものだ」と、部長は話されていました。そのエピソードを忘れた事はありません。

 

機転を利かすということ

 

 ケアマネジャーの業務は、利用者やご家族が抱える問題に対して解決に導く為に知識と経験に培った能力が問われます。

様々な問題(困りごと)に対して、状況に応じて利用者への問題解決に対して社会資源(介護保険制度をはじめとした社会保障の知識)に精通するだけではなく、インフォーマルサポート(家族だけでなく地域の協力も含む)を活用する必要もあり、思いもよらないトラブルに対して臨機応変に対応を問われます。

「デイサービスを週3回にヘルパーを週1回、お掃除でスケジュールを組みましょう」と、介護保険サービスに繋げれば利用者やご家族の問題がすべて解決する!と言うのなら、ケアマネジャーは必要ないと思っています。

 私個人の意見ではありますが、心の底では密かに思っています。「介護保険に繋いだから介護のすべてが解決できるほど、人間はそんなに単純じゃねぇんだよ」って。

 

信頼関係というみえない評価

 

 利用者やそのご家族を含めて支援していく前提として必要な条件が「信頼関係」を築くことが大前提だと、どのケアマネジャーに聞いてもそう答えると思います。単純に信頼関係とは何かと言われて「私は、利用者や家族と信頼関係はできている」と、私も含めてそう思ってしまいがちです。

 ですが、大切なことは「この人は信頼できる人だ」と思うのは、私ケアマネジャー側からの意見では無く、あくまで利用者やご家族の立場からの評価だという事です。

 そして、利用者や家族という相手の心の中身は知れるはずもありません。「ケアマネジャーはいつも、利用者や家族から試されている」と、思って私は毎回、訪問時に面談に臨みます。初回の訪問から始まり、毎回すべての面談が真剣勝負で利用者やご家族の話を聴き、真摯に対応しています。

 解らない事に対しては相手に対して説明する事も大事です。私が解らない事に対しても、きちんとお調べをしてから回答すると言う対応も大事にしています。

 ですが、それ以上に「相手の話に対して真摯に耳を傾けて傾聴する」と言う姿勢さえも知識がないと実践できません。コミュニケーション能力が高くないとケアマネジャーのお仕事は出来ないのかと、思うかもしれませんが「対人援助技術」と言う知識を学ぶ事でスキルを高められます。

 

【関連記事:個人ブログ・「ケアマネージャーが機転を利かすということ」

https://yabiccho-san.com/__trashed-2/

個人ブログ(やびっちょさんのブログ)始めました

やびっちょさんのブログ|本と音楽で教養を深める日々

はじめに

現代はAIの進化によって、単なる知識の量だけでなく、感性や思考力がますます求められる時代になりました。そんな中、管理者:屋比久のハンドルネームでもある「やびっちょ」をバーターとして、「やびっちょさんのブログ」を解説しました。

本blogは、本や音楽を通して教養を身につけることをコンセプトに、知識だけでなく知的感性を磨くヒントを発信しています。
教養とは、知識を集めるだけではなく、物事を多面的に捉え、考え、感じる力。その力を伸ばす最も身近で効果的な方法が読書と音楽です。

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教養を育てる「本」と「音楽」

読書で広がる視野

読書は単なる知識習得の手段ではありません。語彙力や文章読解力を養い、歴史や哲学、異なる価値観に触れることで視野を広げます。
本を通じて複雑な事象を理解し、自分なりの意見を形成する力が、現代の「教養」を形づくります。

音楽で磨く感性

音楽は感性を豊かにし、歌詞は語彙力や言葉のセンスを育てます。ジャンルや時代を問わず多様な音楽に触れることは、感情表現の幅を広げ、思考にも柔軟性を与えてくれます。


著者・やびっちょさんについて

  • 年間200冊を読む読書家

  • 趣味は読書音楽鑑賞、そして7歳の愛娘と遊ぶこと

  • 自宅で仕事をしながら、コーヒーと音楽を傍らに日々を過ごす

  • 所有するCDは洋楽・邦楽合わせて1000枚以上

  • ブログ開設のきっかけは、X(旧Twitter)での読了ツイートや音楽感想の記録

好きなジャンルと作家・アーティスト

読書

  • ジャンル:歴史(日本史・世界史)、思想哲学、自己啓発、政治経済、宗教・スピリチュアル、小説、エッセイ、教育・福祉・子育て関連など

  • 好きな作家:司馬遼太郎、宮城谷昌光、村上春樹、内田樹、佐藤優

音楽

  • 邦楽ロック:B’z(人生の半分以上聴き続けている)、LUNASEA、黒夢、L’Arc〜en〜Ciel

  • 洋楽ロック/ラウド系:ニルバーナ、マリリン・マンソン、コーン、ナイン・インチ・ネイルズ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、リンキン・パーク

  • 最近のブームはOasis


ブログの今後の展望

2025年1月にスタートしたばかりのこのブログは、これからさらに成長していく予定です。

  • 読んだ本の内容をジャンル別に整理

  • CDの感想だけでなく、アーティスト情報も掲載

  • 娘が描いた似顔絵を元にしたアイコンで、温かみある雰囲気を継続

やびっちょさんは、本と音楽を通じて培った知見や感性を、これからも丁寧に発信していきます。


おわりに

AI時代において、「教養」はあなたの価値を高める武器です。知識を得て、感性を磨き、思考を深める──そのための旅の一歩として、管理者:屋比久秀雄が運営する、「やびっちょさんのブログ」があなたの日常に新しい視点を届けられたら幸いです。

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