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夏の沖縄といえば、青い海と白い砂浜、そして独特の天気や台風を思い浮かべる方も多いでしょう。今年(2025年)の夏の沖縄も高温が続く日がつづきます。
気象キャスター仲宗根朋美さんの著書『なるほど納得!沖縄のお天気』では、沖縄特有の気候や夏の現象について分かりやすく解説されています。
本記事では、その内容をまとめ、沖縄旅行や移住を考えている方、気象に興味のある方に向けて「沖縄の夏の天気と気候」のポイントを紹介します。
著者は「天気」と「気候」を明確に区別しています。天気は数日間の大気の状態、気候は長期間にわたる平均的な大気の状態です。沖縄を理解するには、この「気候」の視点が欠かせません。
沖縄は日本で唯一「亜熱帯」に属し、年間を通して温暖です。1日の気温差は5℃~8℃程度で、猛暑日(35℃以上)や極端な寒さは少ないのが特徴です。黒潮の影響により、気候は安定しており過ごしやすい環境が続きます。
6月下旬、梅雨明けとともに訪れる南風「カーチーベー」。湿った熱風が吹き始め、沖縄の長い夏の到来を告げます。観光客にとっては夏のスタートの合図とも言える風です。
沖縄の夏は4カ月以上にわたり30℃を超える日が続き、夜も25℃以上の「熱帯夜」が一般的です。しかし、東京と比較すると35℃以上の猛暑日は少なく、実は「夏場の避暑地」となる日もあります。
真っ黒な雲とともに局地的に激しい雨が降る「カタブイ」も沖縄特有の天気。長くは続かず、雨上がりには虹が出ることもあります。この現象は本州で言う「ゲリラ豪雨」に似ています。
年間25個前後の台風が日本周辺で発生し、そのうち7~8個が沖縄に接近します。シーズンは7月~10月が中心ですが、5月や11月にも影響を受けることがあります。
台風は飛行機や船便、イベントに大きな影響を与えますが、県民は「チムわさわさ~(ドキドキわくわく)」と表現し、自然と共生する感覚を持っています。
強さ:風速によって「強い」「非常に強い」「猛烈な」の3段階
大きさ:風速15m/s以上の範囲で「大型」「超大型」と区分
台風は被害だけでなく恩恵ももたらします。
ダムへの水の供給
海水温を下げることでサンゴの白化現象を防ぐ役割
沖縄の天気や気候は、日本本土と大きく異なり、独特の特徴を持っています。カーチーベーやカタブイといった現象、そして毎年訪れる台風。これらは生活に影響を与える一方で、自然の恵みでもあります。
仲宗根朋美さんが指摘するように、地球温暖化の影響で本州でも「亜熱帯化」が進む今、沖縄の天気を学ぶことは、防災や暮らしの知恵を深める大切な一歩になるでしょう。
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