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令和7年度 沖縄県介護支援専門員実務研修「実習指導者等説明会」に参加しました|ケアマネが押さえるべき最新ポイント

■ 説明会の開催概要

  • 開催日:令和7年11月21日(金)

  • 開催形式:Zoomオンライン

  • 参加事業所数:138〜139事業所

  • 主催:沖縄県保健医療介護部・沖縄県介護支援専門員協会

実習受け入れ事業所が混乱しやすい点をあらかじめ整理し、
今年度の実習を円滑に進めるために必要な情報が一通り共有されました。


■ 今年度の実務研修「実習」の全体像

● 実習期間

令和8年1月23日(金)〜令和8年2月18日(水)

約1ヶ月の期間内で、**18時間以上(概ね3日分)**の実習を実施します。

ポイントは以下の通り:

  • 3日間は 連続でなくてもOK

  • スケジュールは指導者・受講者・協力者と調整して設定

  • 土曜日の実習も可能

● 実習で取り組む2つの課題

課題 内容 注意点
課題1 アセスメント・模擬ケアプラン作成 作成時間は「18時間」に含まない
課題2 ケアマネジメントプロセスの同行・見学 主にこの時間が18時間必要

「模擬ケアプラン(課題1)」は個人ワークで、
「同行見学(課題2)」が実習のメインになります。

● 実習指導者の条件

  • 原則:主任介護支援専門員

  • 実習指導は、主任更新研修の受講要件としてカウントされる

代理担当も可能ですが、記録コメントや申告書の変更が必要です。


■ 実習受け入れ事業所の具体的な役割

実習は“指導者ひとりの仕事”ではなく、
事業所全体の取り組みとして実施することが重要と強調されました。

1. 実習対象事例の選定

多様な生活状況を経験できる事例が望ましい:

  • 一人暮らし

  • 認知症

  • 入退院・入退所ケース

  • インフォーマル活用事例

  • ターミナルケア など

2. 書面同意の取得は絶対必須

  • 実習協力者(利用者)から 書面による同意 を取得

  • 同意前に個人情報を受講者へ渡すのはNG

3. 関係機関との事前調整

  • サービス担当者会議に受講者が出席する場合
     → 関係機関からの同意(口頭可)が必要

4. 記録用紙の作成と返却

  • 「模擬ケアプラン記録用紙」

  • 「見学・観察記録用紙」

  • 見学記録は“場面ごと1枚”で作成

5. 提出期限に注意

  • 令和8年2月18日(水)必着

  • 数日前に実習が終わるよう計画を組む必要あり


■ 質疑応答で明確になった重要ポイント(実務に直結)

説明会では、昨年度の混乱点を踏まえて
特に以下の点が明確化されました。

✔ 土曜日の実習も可能

平日が難しい事業所でも調整できる。

✔ 模擬ケアプラン作成の対象者

  • 有料老人ホーム入居者 → 対象OK

  • 特定施設・認知症グループホーム → 原則対象外

✔ 要支援でも見学(課題2)は対象

ただし、模擬ケアプラン(課題1)は要介護1〜5の方のみ。

✔ 同意書は必ず実習協力者ごとに取得

複数ケースの説明(卓上ケース)は同意不要。


■ 参加して感じたこと(ケアマネ視点の学び)

今回の説明会で強く感じたのは、

「実習は、ケアマネジメントの質を地域全体で育てる取り組み」

ということ。

  • 単に“同行してもらう”だけの実習ではない

  • 次世代のケアマネが成長するための、私たちの“責任ある関わり”

  • 事業所全体の協力体制が求められる

  • 情報提供・同意取得など、倫理性が重要

特に、同意取得の徹底や、場面ごと記録の扱いなど
実働部分の細かなルールが昨年より明確になっており、
実習の質がさらに上がることが期待されます。


■ 実習指導に向けた今後の取り組み(筆者の決意)

  • 所内で「実習受け入れフロー」を再整備

  • 同意取得や説明の手順を標準化

  • 多様な事例を提示できるよう準備

  • 受講者の学びを最大化する“振り返りの時間”を確保

受講者が安心して現場経験を積めるよう、
そして未来のケアマネが地域で活躍できるよう、
責任を持って実習指導に取り組んでいきたいと思います。


■ まとめ|実習指導は“地域全体のケアマネ力”を育てる仕事

令和7年度の実務研修は、
実習運営ルールがさらに整理され、事業所側の負担や不安が軽減されています。

実習指導は、受講者にとって
“現場に根を張るための最初のステップ”。

事業所という「土壌」が整っていれば、
受講者(苗木)はしっかり育つ——。
そんなことを実感した説明会でした。